社交ダンスとは


社交ダンスとは、言葉どおり社交のために踊られるダンスを指しますが、日本の現状では、男女が社交のために踊るという環境は少ないように思えます。

欧米のように夫婦が同伴で行動し、地域などの付き合いの親交を深めるためにダンスを楽しむようなことが日本人の風習になるには、まだ時間がかかりそうです。

そもそも英語で「社交ダンス」はSocial dance(ソーシャルダンス)とは呼びません。時折耳にしますが、これは和製英語のようなものであり、国際的には通じません。

正しくはBallroom dance(ボールルームダンス)と呼びます。

近年、映画「Shall weダンス?」(周防正行監督、役所広司・草刈民代主演)が大ヒットし、アメリカでもリメイクされ「Shall we dance?」(リチャードギア、ジェニファー・ロペス主演)されるなどが話題となり、また芸能人社交ダンス部や芸能人とプロが組んだ社交ダンス対決番組などのテレビ番組も放映され、日本でも社交ダンスがブームになりました。世界的にも、オリンピック種目になろうしているなど、注目を集めています。愛好家は、全国でも数百万人といわれ、どこの地域に行っても、団体レッスンやパーティーが花盛りです。

ブームとは裏腹に、ひとえに「社交ダンス」とまとめられるのを嫌う人もいます。

映画「Shall weダンス?」の中でも草刈民代が演じるダンス教室の先生が「社交ダンスではありません。これはボールルームダンスです」というシーンがありますが、競技をやっている人達の中には、「社交ダンス」という言葉を嫌い、先に述べた「ボールルームダンス」または「競技ダンス」と呼びます。

この違いは、いわゆる「ボールルームダンス」を競技として競技会で踊る場合には「競技ダンス」と呼んでいるので、そこから競技を目指す人と、趣味で楽しむ人とで呼び名が違うと言えます。

競技ダンスとはダンスを単に踊りを楽しむだけでなく華麗に美を競うスポーツです。

競う、ということがとても重要になります。社交ダンスとの大きな違いは、「スポーツ」であり、「競技」であると言うこと。そのため、競技を目指している人の中には、社交目的とは別に解釈してほしいという人がいるのです。

以下、親しみやすい「社交ダンス」と統一しますが、この中には「競技ダンス」も含むこととします。ご了承ください。

■ TOP(社交ダンスの基礎知識!)   モダン・ラテンの区分